やっぱり!白紙に戻った駅前ホール議決

議会最終日も深夜まで沸騰

2月に予定されていた登記完了を待たずして、ホールの取得契約は白紙に戻りました。
22日の議会最終日は、URから申し入れのあったホールの引渡しと売買契約の延期についての、市長報告から始まりました。

URの説明では「一筆一棟登記」の見込みが立たなくなったことが理由と、報告されました。再々議会で指摘したとおり、隣接する2つの商業ビルとあわせた1棟登記、これは誰が見ても別々の建物、施設であり無理だと分ります。しかも一棟としたため、再開発に反対する2人の地権者も含め、JR、小金井市の4者でホールの共有部分の管理等を決める必要があり、これも皆それぞれ権利を主張しますから無理がありました。初めから3つの建物を別々の登記とすれば、問題はそれだけでないにしろ、ここまで膠着しなかったと言えます。

「URにはずっと一棟と言われてきた。円滑に財産取得になると思って進めてきた。手続きに問題があったとは思わなかった。URとの間に問題があったとは思わない。」
「URが失態を犯すとは思わなかった。裏切られた思い。URの責任である。」

責任はURにあると市長は弁明しますが、URの言い分を鵜呑みにしていた市長の責任も、市民や議会に対し重大です。
これは二枚橋焼却場を、新処理施設を決める前に閉鎖してしまったことや、方針も決めないままに学童の民間委託を決めたことと同様の問題体質ですね。

4月の開設に向けて、URからは引渡しの前でも事前に無料で使える契約を結びたいと提案を受けています。驚いたことに、市長は「開設を待ち望む市民の思いを叶えるのが、市長の責任。」と、ここでもURの言いなりになるつもりです。
きちんと登記もされないままに使い続けていれば、この状態を受け入れて買い取る意思の表れと、解釈される可能性も有ります。
タダで使えるからと、又待ち望む市民のせいにしないで、慎重に対応すべきです。

今後ホールを買取る場合には、再度取得議決が必要になります。
こうなっても、このような物件を市が買い取るつもりなのか、URのホールにして市が使うときだけ使用料を払っても市民は困らない、などの意見が議会では出ています。

今後のホールの行方には、市民の声や財政負担を考慮した、慎重な審議が必要です。 今こそ慎重な審査を行い、毅然とした態度と判断で臨むべきです。