子どもの命を守れ!学校給食と、校舎以外の耐震化

厚生文教委員会での質問から

昨日の厚生文教委員会で、確認しました。

●学校給食の放射能対策1点目の質問は、給食の放射能基準値について。
・学校と保育園の給食食材は、学期ごとに測定しているが、放射能が検出された場合の対応は?→「暫定基準値に沿って対応する」

・しかし、実際には基準値を超えなくとも使用を控える等の対応をしている。それを明文化出来ないか?→「自粛は検討しなくてはならないと考える。制度化できるかは課題。」

答弁を聞いていると、食材により給食全体への影響が大きくなる事を心配していると、思わざるを得ません。子どもの健康より、給食が成り立つかどうかが心配なのか?!

2点目は、学校での食材の産地公開について。
・産地の公開は、学校ごとで対応が異なる。公開している学校は、保護者と校長との話し合いがとてもうまくいっていると聞く。校長会で、その件の情報交換を提案できないか。
→「不安を払しょくするということで学校はやっている。これ以上学校ができるかどうか。校長会ではそのような意見があったとお知らせしたい。」

毎日食材を公開している学校の保護者からは、学校への感謝の声が届きます。子どもの内部被ばくは限りなくゼロに近づけることが重要です。
学校と保護者が、そのために出来ることはするという意識を共有すれば、大きな信頼関係につながります。

3点目。保護者や放射能測定室と栄養士との話し合いができるように、コーディネートしないか→保護者とは行っている。検討する。

●学校体育館の耐震対策について
・天井など非構造部分の耐震対策は?
→「耐震化工事対象となる昭和56年以前の体育館が8校あり、うち7校は工事が終了した。天井板などの危険性は、本町小以外は、天井板が無いつくりである。本町小は、詳細な調査は行っていないが、現場では危険はないと判断した。
明かりなどの非構造部分の落下防止は、順次とっていきたい。」

今後は議会と保護者への状況報告を求めました。

この質問から、天井板や照明、窓などの、校舎以外の耐震対策は盲点だったと再確認しました。避難所になる体育館、余震で照明やバスケのコートが落下したら…
市内でも学校の点検を、早急に進める必要を痛感します。

震災前の去年3月、国は、点検方法を記したガイドブックを作り、全国の教育委員会に配っていたそうです。しかし、震災後も、求められた一定の点検を行っていない学校は1万校余りに上り、中には、ガイドブックの存在を知らないという教育委員会もあったそうです。

そのガイドブックには、具体的な注意点が書いてあります。

例えば、体育館の照明器具は、サイズが大きく、高い位置に取り付けられていて、落下すると危険です。照明器具が変形していたり腐食したりしていないか、双眼鏡なども使って確認することが紹介されています。理科室の薬品棚は、大きな揺れで薬品やガラス瓶などが飛び出さないよう、鍵を掛けたうえで、扉が開かないような器具をつけることが望ましいとしています。さらに、図書館などの本棚は、壁や床に金具で固定されているか、上に重いものを載せていないかが、重要なチェックポイントです。

こうした点検を毎月行っている学校では、体育館には、子どもの背丈以上のものは置かないようになるなど、教師たちの日常の行動にも変化が生まれているということです。

まずは、このガイドブックの活用をさっそく提案したいと思います