子ども雪国体験事業

新潟・法末(ほっせ)集落を訪ねて

雪に覆われた熟柿
雪に覆われた熟柿
早いもので今年で5回目になる、プレパの正月恒例事業、法末雪国体験の報告です。

中越沖地震の復興支援事業で法末を訪れたのが6年前、雪に閉ざされた古民家集落の佇まいや、農の文化、屈託のない村の方々の笑顔にすっかり魅了されました。
小正月に行われる賽の神、どんと焼きも素晴らしく雄大。これらがきっかけとなり、スキーやスノボーだけでない雪国の遊びと暮らしの文化を感じ取ってほしいと、子ども体験事業を始めました。

これまでの活動は、遊パークのブログでご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/waratotsuchi/folder/1501428.html

今年は3年続いた文化庁補助事業「伝統文化子ども教室」を離れて、NPO遊パークの自主事業としての実施です。
賛助会員を中心に子どもの参加を募集し、小1から中2まで12名の参加がありました。
1/8、バスを仕立てて1泊2日の日程で、新潟県長岡市法末集落へ出発です。

法末天神囃子/ウェブリブログもご覧ください。
http://irp1999.at.webry.info/

遊び・体験メニューは、集落の長老宅の訪問、かまくら・雪蛍作り、そり遊び、かんじきを履いて雪山歩き。
宿泊施設「やまびこ荘」は、廃校になった小学校です。地元の60、70代の方々が運営します。
2階にある体育館が、子ども達のお気に入り。ここならどんなに走っても騒いでも、叱られることはありません。

集落の最長老は今年94歳。お宅を表敬訪問したのがきっかけで、小正月の行事の話や、鳥追いの歌を教えていただくようになりました。頭のとんがった藁帽子を被って、夜の集落を練り歩く子どもたちは、おとぎの国の様に可愛い。過疎高齢化の集落の方々も、「子どもの声はいいもんだなぁ」と、楽しみにしてくださるのが又嬉しい。

今回の長老は、「いっつも同じ『鳥追いの歌』じゃつまらんなぁ〜」と仰せで、戦争体験のお話を聞かせてくださいました。

「シナ」や南方での戦争体験。
初年兵だった「シナ」では、捕虜を銃剣で殺すのが最初の仕事だった・・・
「シナ」では本当に悪いことを一杯した。戦争じゃぁあんな風になるんだなぁ。田中角栄が、日中友好条約を結んだ時は、あぁこれで中国と仲良くなれると、本当に嬉しかった・・・

戦争だけはしちゃぁなんねぇ。

長老は最後に繰り返し、そういわれました。