東京都の補助金で、小金井市の事業として、市内NPOが企画・提案して立ち上がりました。足かけ3年、2009年度の最初のワークショップから参加しましたが、市民協働のモデル事業としても、実に様々な課題を乗り越えてきたなぁ、と、感慨深いものがあります。
南は国分寺崖線、東は滄浪泉園の緑に囲まれた個人邸宅跡地に建てられました。
雨水の循環、風の気化熱、太陽熱などの自然エネルギーをそのまま冷暖房等に利用します。必要なエネルギーの70%は自然エネルギーで賄うという、画期的な住宅です。
雨水は床下の貯水タンクにため、壁、床、天井を循環させます。夏は天井裏で蒸発させて、その気化熱で壁面や床もヒンヤリ適温に。冬は太陽熱で温めた雨水で、床や壁がほんのり温かい(らしい)。「周壁」の温度が、夏は室温より低く、冬は室温より高くなるのが特徴であり、それが人体には心地よく感じられるのだそうです。
実際、手のひらが屋根裏の天井に触れた時の、ヒヤッと心地よい感触は、あらかじめ聞いてはいても驚きでした。
住宅の形態で造られた施設ですが、今後はカフェ併設の、市民活動の拠点としての運営も期待されます。子どもたちの環境教育の場としても、先駆的なものになるでしょう。
琵琶やヨモギのお茶と一緒にいただく、カフェのメニューもおすすめ。
小金井警察署を南側に入った突き当りです。今後は見学会や、環境講座も企画されています。どうぞ覘いてみてください。
問い合わせ先:
小金井市環境政策課:042-387-9817
雨デモ風デモライフラボ:http://amekazepjt.exblog.jp/12674567/