11日は市議会予算委員会の真っ最中でした。こんなに長く大きな揺れは初めての経験。すぐに委員会は中止となり、部局はじめそれぞれ被害状況の把握や対策に走りました。帰りがけに廊下の壁を見ると、上部に亀裂が!!
地域はどうなっているかと不安でしたが、幸い市内の住宅では大きな被害はなかった模様で一安心でした。
しかし地域を回ると、独居老人宅で仏壇が倒れ灰が飛び散ったが、一人では怖くて家に入れないという声や、今日の停電予告に対しても、お年寄りだけの世帯の不安を多く聞きました。災害時の要援護者名簿を、市でも作成中ですが、ちょっとした一声をかけられる体制や地域つくりが、何処までできているのか、さっそく確認しなければ、と思いました。
さらに不安が強いのは、原発です。
やはり、事故が起きてしまいました。
東電や政府の発表が、どこまで正確で十分な情報なのか、もどかしさと不安は募ります。
小金井では20年来、市民団体が市役所と連携して、食品の放射能残留値を測定し続けています。私もメンバーの一人ですが、普段はほとんどメンバーが持ち込んだ検体を、週に1回の当番制で測定しています。
しかし事故が起きてからは、市役所に測定依頼の電話がさっそくあったそうです。小金井では大気測定の機械はありませんが、今後はさらに食品への影響が心配ですから、依頼は増えると思われます。市民の関心が増す中で、測定の回数を増やすことも検討しましたが、停電が予想される状態では6時間のPC計測自体が危ぶまれるとのだと、わかりました。原発事故が起こると、放射能測定ができないとなれば、これも由々しき事態です。
今日も地域の方が、「デジタルを享受しすぎた生活を、もっとアナログに戻せよ!という、天の声だと思ったわ」と、おっしゃいました。
東電の「計画停電」も、需要が見込みより少なかったと、結局は中止になりました。何処が「計画」的だったのか不思議ですが、ここは私たち市民も毅然と立ち向かい、私たちの普通の暮らしには電気はすでに充分です!と、胸を張って示したいものです。
突然の停電通告、そして撤回と、すっかり市民生活は振り回され混乱しています。医療や交通機関への影響や、夜間営業の店舗、事業所へのダメージも心配です。このようなやり方を見ていると、電気エネルギーを独占している大企業として、責任よりも驕りを感じてしまいます。
今こそ「ミツバチの羽音と地球の回転」で紹介されたように、電力の自由化と自然エネルギーへの転換を、国は本腰を入れて図るべきです。