その結果、防災ベンチの設置と、市民参加への配慮を求める陳情は全員賛成で採択されました。
来春オープンする梶野防災公園のために、市民参加で設計や運用の話し合いが行われてきました。
ワークショップでは、広々とした草地の残る梶野広場の現状を活かし、余分な遊具などは置かないことや、野球場、サッカー場など用途が特定される公園ではなく、みんなで譲り合って使い、賑わいのある公園にしよう、と近隣住民も含め活発な意見交換が行われてきました。
小金井らしく雨水、井戸水の利用や、いざと言うときには炊き出しも出来、平時には住民が炊き出し訓練に使えるよう、かまどベンチの設置が希望されていました。
しかし担当の環境政策課は、防災公園はあくまでいっとき避難所・集合所であり、炊き出しは想定していないため不要であると、予算化されなかったのです。
阪神淡路大震災では、小さな公園もテントや車で寝泊りする人で溢れていました。いざと言うときに備えて、あらゆる想定で準備するのが行政の役目です。
防災課に問い合わせると、災害時には、<使えるものは全て使う>そうです。
この件では防災課との充分な話し合いがなかったことも分かりました。
担当課は公園で火を使うことにとても過敏になっています。近隣住民のクレームが心配なのでしょう。
市民参加で行った、初の防災公園の計画です。
行政の都合が優先されるのではなく、丁寧な情報公開と話し合いで、協力する市民の意見を生かして欲しいものです。
市民協働には、信頼関係が欠かせないのですから。