豪雪の新潟へ! 子どもたちとの雪国体験事業

ぴよぴよ日記22 〜(NPO)小金井子ども遊パークの活動から

■子どもたちと雪遊び
■子どもたちと雪遊び
 今年で3年目になるプレーパークの「子ども雪国体験事業」です。
 毎年地域の小正月行事、<賽の神>にあわせて出かけます。スキーやスノボーだけでない雪遊びと共に、雪国の暮らしや文化を味わって欲しいと、過疎高齢化の集落、長岡市法末(ほっすえ)で2日間地域の方々のお世話になっています。宿泊所は廃校になった小学校。春や夏に取った山菜をおばあちゃん達が丁寧に保存し、手間隙かけた雪国の郷土料理を頂きます。これがおいしい!新潟米もうまい!お決まりの刺身やステーキなど無いのに、文句を言い出す子どもは不思議といません。料理もさることながら、地域のお年寄りとの交流も大きな魅力です。
 雪に埋もれた築120年の長老さんのお宅では、パチパチはぜる囲炉裏の炭の香りが出迎えてくれました。小正月の前日は、<鳥追いの歌>を歌って集落を練り歩いたそうです。戦後はずっと途絶えていたこの行事も、私たちの為に再現していただきました。長老さんに歌を習い、夜は拍子木をたたいて雪降る集落の練り歩きです。昼間作っておいた雪壁やかまくらにロウソクを灯した<雪蛍>の灯りが闇に揺れ、それは美しく幻想的な光景でした。高齢化の集落に子どもの声がうれしい、と毎年歓迎してくださる村の方々の笑顔が心に残ります。
 翌日の賽の神でお正月に飾った注連縄を燃やし、今年も無事過ごせますようにと祈りました。