今年は何色の泥団子が出来るかな!?
でも泥団子なのに、どうして色があるの?
もともと土には色があります。日本各地でも、土地柄によって白、赤、黄色、様々な土の色があって驚かされます。古くから日本家屋の土壁には、鏡の様に姿が映り雑巾もかけられるという、「大津磨き」と呼ばれる高度な左官職人の技が伝承されていました。今回の光る泥団子は、何工程もの作業を重ねる左官屋さんの伝統芸を応用したものなのです。
くじら山の受付に、赤や青の光る泥団子を置いておくと、「これが泥団子!?」と誰もがびっくりします。
私たちはその美しさもさることながら、1回作っては乾かし塗り重ね、だんだんと大きくなった泥団子をさらに表面を丸く削ってまた磨く、などその手間暇がとても魅力に思えたのです。このワークショップは最低でも4回参加しなくては出来上がりません。漆喰塗も仕上げ塗りも、乾くのを待ってまた塗り重ねてさらに磨きます。「まだ〜?もういい〜?!」と、子どもたちは途中で叫びだしますが、磨くうちある地点でピカッと光りだすと、今度は目の色を変えて黙々と磨きだします。
出来あがった光る泥団子、両手のひらでそっと包み、どの子も愛おしそうに誇らしげに見せてくれます。その子どもたちの表情に出会うと、また、「来年もやろうね!」と思うのです。
※2009年 8/28,9/4,11,18,26 武蔵野公園クジラ山プレイパークにて