地域に広げよう!「縁側」=「縁が輪」つくりを!!~ゆうゆう通信から~
立春を過ぎると、日差しが明るく長くなってくるのがわかります。
新しい通信もできて、自転車で市内を回りお届けしています。静かな住宅街で馥郁たる蝋梅の香りにうっとりと里山を想い、野川沿いのお宅ではミモザのまあるく膨らんだつぼみに心が弾みます。とはいえ、まだまだ風は冷たい2月の東京です。皆様も体調にはくれぐれもご注意を!!
さて第1回定例議会の一般質問では、誰でもいつでもフラっと立ち寄れる居場所つくりと、つなぎ役のコーディネーターの必要性を取り上げました。
孤独な子育てや高齢者の孤立化を防ぐには、地域の中で顔見知りになれる場所が必要です。防災の観点からも、地域の自助、共助をはぐくむ居場所つくりが注目されています。
市内には、市民の自発的な取り組みによる子育て広場や高齢者の寄合所があります。又、三鷹市、武蔵野市、ルーテル学院大学との共催による、「地域福祉ファシリテーター養成講座」も平成21年から始まりました。
その修了生による居場所つくりも、すでに3か所で開始されていました。素敵なお庭のあるメンバーの自宅を月に1回解放したり、都営住宅の集会所を借りて手作業とおしゃべりをしたりと、いずれも縁側でちょっとお茶を飲みながらのおしゃべりに通じる緩やかさが特徴でしょうか。
私もこの情報を知ったのは、「184(いち・はち・よん)」というフリーペーパーでした。せっかくの取り組みを、市はもっと積極的に取り上げて、楽しく広報してほしいものです。
今後は市のHPでもわかりやすく紹介できるように工夫することや、養成講座の修了生で計画している居場所のマップつくりへの支援を検討することを要望しました。
合わせて大事なのは、人と人、地域の多様な団体や機関を結ぶコーディネーターの存在です。
ファシリテーターは、いわば水先案内人だと、福祉部長は答弁しました。魅力的な表現ですね。つまり現場のかじ取り役でもあります。その現場がうまく回っていくには、市全体の情報をもち、なおかつ地域ごとの顔が見えて、必要な人と情報をつないでいける役割が不可欠です。
今後は立川市など先進事例を研究するとの福祉部長答弁でした。
地域の縁側つくりは、まさに市民協働事業です。協働には、コーディネーター役が欠かせません。福祉の視点を持ったコーディネーターと連動することが、今後早急に進めなくてはならない「市民協働」の仕組みつくりにおいても、重要なポイントになります。
子ども、高齢者、障がいを持ったかたも、誰もが住みやすい街にするために、みんなで夢を出し合って居場所も作っていきたいですね。