★学校給食牛乳の供給業者が変更になりました!

さわやかな新学期、小中学校では給食もスタートです。始業式の日には、教育委員会学務課から全保護者に向けて、新学期から給食牛乳のメーカーが変更になったと、お手紙が配られました。

その理由は、放射性物質について自主検査をしており、検査結果を公表しているため。(検出下限値l B q/k g)とあり、裏面には【学校給食の新しい指針が出来ました】と、変更の根拠になった新しい指針の概要が掲載されています。

更にこの指針の作成にあたっては、パブリックコメントを募集し、市民や保護者の皆様からのたくさんのご意見をいただき、参考にさせていただきました。より良い給食を目指して、今後の小金井の学校給食事業の指針として活用していきます。】と、市民や現場の保護者の声を反映した指針であると、述べています。

学務課お知らせ・表

学務課お知らせ・裏

今回の業者変更は、子どもの内部被ばくを心配する保護者や、「お友達と同じ牛乳を飲みたい!」という子どもたちの切実な声を行政に訴え、短期間で150名もの署名を集めた保護者の運動が、行政を動かすことにつながったと言えます。

学校では、自ら牛乳を飲まないというつらい選択をしていた子どもたちが、何人もいたと聞きます。

その子どもたちが、新学期には喜んで登校した、との声がなにより嬉しいです。

 

私は市民と行政をつなぐ立場として、生活者ネットの調査活動により得ていた、パンや牛乳メーカーの食の安全性に関する情報を伝えていました。

今回変更になったメーカーなど、厳密な測定と数値の公開を行っているメーカーもあることがわかった一方、従来の給食協会登録メーカーに対し、精密な測定と情報公開を私は求めましたが、「国の基準値以下なら公開しない」との姿勢は変わりませんでした。そのうえで、新たな指針に沿った【安全性を最優先する】対応を、行政には求めてきました。

この指針の策定にも、多くの保護者による陳情や署名活動など、たくさんの関わり、努力の積み重ねがありました。

行政には要求を突き付けるのではなく、粘り強い話し合いの中で相手を尊重する姿勢が信頼関係につながり、初めてのことには躊躇しがちな行政の背中を後押しできたのではないでしょうか。

私にはこのことがとても重要だと思えます。

 

学校での変更を踏まえ、早急に保育園での対応も必要です。

今、公立私立保育園での給食の放射能対策と、お弁当持参や牛乳を飲んでいないお子さんの実態など、調べてもらっています。保育園では、子どもを預けている立場上、園との関係をおもんぱかり、放射能を気にしながらも声を上げられずにいる人も多いかもしれません。

今後は海産物の汚染も懸念されます。まだまだ、放射能問題は収束などしていないのですから。