学校給食の指針ができました!~379件のパブコメに応えて~
今日の厚生文教委員会で、「小金井市学校給食の指針」が報告されました。
昨年の9月議会で指針案が出ましたが、市民参加で作るべきとの市民や議会の声を受けて、改めて10月にパブコメが募集されました。
なんと市民85人から379件もの意見、質問が寄せられたそうです。担当職員は時間をかけて丁寧に検討、回答し、結果、指針にも大きく反映されました。まずは食材の選定に「安全性を最優先」と明記したこと。「学校給食協会」以外からも業者を選べることを意味します。これは大きい。
そして、放射能の内部被ばくを避ける。食育の推進。給食の充実と市民参加。
「市は、給食に関して市民が意見を出せるような仕組みつくりを検討します。」今後も指針は「より良い改善をしていきます。」とあります。
もちろん、化学調味料は使わず、献立は素材から手作り、カレーやシチューのルーは手作り、といった小金井の良き伝統も明記されています。
前回の指針案からは、見違えるような前進です。職員の熱意、労力は大きく評価いたします。そして速やかに意見を寄せた多くの保護者の皆さんの連携プレーも特筆すべきでしょう。
今年は2年に一度の給食食材業者選定の年でした。現在市の給食で使われている雪印メグミルクは、学校給食牛乳協会を通して納入しています。昨年、福島由来の原乳を混入するようになり、国の基準値以下ではあるが残留放射能が検出されました。今年になってメーカーでは、給食用には福島産原乳を加えないと発表しています。しかし、保護者の求めていることは、それではありません。
放射能測定の結果が国基準以下でも、検出されればありのまま公表してほしい。そうすれば、各家庭の判断で子どもに飲ませることもストップすることもできます。現在、数値がわからない不安で子どもに牛乳を飲ませることができないご家庭も複数あるのです。
今回の業者募集では、原乳の産地も放射能測定の数値も明らかな牛乳メーカーや、生産者の顔が見える有機野菜の販売業者など、8つの新規業者が登録をしたそうです。
4月からの給食の食材選定に、「安全性が最優先される」ことは、今日の委員会で確認しました。そのための適切な業者が選定されるであろうことを期待します。