このヘリサインの確認視察に、同行する機会をいただきました。ヘリコプターに乗るのは、初めての体験です。
立川の救命救急本部で事前説明を受け、ここ立川の9機の救急ヘリが、三宅島はじめ離島の方々にとっては欠かせない命の足であることを知りました。又山や川の遭難だけでなく、遠く離れた中越沖地震の際にも活躍した様子も伺いました。先日は、貫井北町の火事にも出動してくださったのだそうです。
さて、ドキドキ・ワクワクの搭乗でしたが、14人乗りの機内は小さな飛行機状態で、全方向視界だらけ?と想像した姿とは大きく違っていました。(当たり前か!)
好天に恵まれ視界は絶好調、五日市街道沿い、玉川上水の緑が、長く鮮やかに延びている様子が眼を引きました。どこでも鉄道の駅周辺には高いビルが建ち並び、道路に沿ってビッシリと家々が続きます。改めて、東京は家が本当に多いナァ、とおのぼりさん的感想を抱きました。
立川から小金井上空に入り、はじめに「小金井1中」と緑に黄色で記した屋上サインを見つけ、「オォ〜!」と機内からは歓声が上がります。緑中、2中、南中、東中と、全ての中学校屋上のヘリサイン、シッカリと確認できました。
中央線の南北にちらばった5つの中学校ではありますが、夜間にも確認できるよう工夫されているのかどうか、確かめてみようと思います。
災害時の救急援護のための、確認視察ではあったのですが、目に付いたのは市内の緑や土の色の小ささ、少なさ。確かに北は小金井公園や玉川上水、南は武蔵野公園や野川の緑は眼を引きます。
しかし、土を耕した畑や作物の緑が見えるかと、必死で眼を凝らしても、土の色が確認できたのは学校の校庭だけでした。
それに引き換え、武蔵野市を過ぎるあたりに広大なパッチワークのように、様々な茶色と緑の農地が現れて驚きました。同乗の先輩議員は、武蔵野市の農地だと教えてくれました。
農地や屋敷林は、火事から火の回りを防ぐ役目もしてくれます。北と南に大きな公園の緑があると安心するのではなく、私たちの住んでいる地域に、いかに緑や農地を残していくか、小金井の大きな課題だと改めて認識させてくれたヘリコプター体験でした。