どうなる?!買ってはいけない駅前ホール 

考える集いから考える?!

ホール問題を考える集い みどり・市民ネットの仲間と
ホール問題を考える集い みどり・市民ネットの仲間と
9月11日のもえぎホールには、予想を超えた70名以上の方々にお集まりいただきました。

大方のご意見、質問を集約すると、何故ここまで問題を抱えながら、議会は止めることが出来なかったのか、今からどうすれば止められるのか、買わなかったらどうなるのか、にあります。

ホール問題が、駅前再開発と連動して動いていて、再開発の仕組みがわからないと理解できない点も多く有りました。この点は会派の先輩議員からの図を使った説明があり、私も経緯を年表につくる作業を通して、改めて勉強になりました。

元々駅の南西口にあった、公会堂の土地と権利変換してホールは計画されました。駅前ロータリーの目の前に建てる為、地価は当然高くなります。更にJRや地権者の持分も含めて、3つの建物を1つの建物としてURは登記しました。建物の扶持義務としてつくられる駐車場が、一箇所で済むからです。

権利者の異なる商業施設や立体駐車場も含めた3つのビルを、ひとつの建物とするには相当無理があります。共有部分の使用や管理を巡って地権者の合意が得られず、管理規約がまだ定まっていないことは、先日のこの欄でもお知らせしたとおりです。
又、すでに商業ビルや立体駐車場は営業を開始していますが、その売却でとり損ねた利益分は、ホールに上乗せして計上されている可能性もあります。

「議会での承認を得てから建設工事を始める」と言う「覚書」には違反して、11月には完成するところまで来てしまいました。

このまま買い取っては、荷捌き駐車場も障害者駐車場も、ホール利用者には仕えない可能性もあります。
買取費用も不透明部分が多く、<膨大な経費や、いまだ定まらない管理規約>のままに買うべきではないと、現状を知った多くの市民が考えるのは当然です。

ではこれらが解決されたら買ってもいいのか、あくまで、市は買い取るべきでない、と主張するのか。
現状で出来ることはなにか。

明日21日の総務企画委員会で、この問題が改めて審議されます。それまでに多くの方に現状を知らせ、傍聴を呼びかけること。そして市民からも、現状では買うべきでないと、市長や推進派議員に声を届けて欲しいと、集いの場では提案しました。

会派の中でも、改めて21日までに何が出来るか、相談しました。
私は、推進派議員の中でも動きそうな人に、<このままの状態では買うべきでない>と、働きかけることを提案。
しかし、ホールは駅前再開発と一体で審議されてきたので、再開発に賛成でその最後の部分だけ反対とは、議員の責任上ならないだ
ろうと、先輩議員の結論でした・・・わかる気もするけど、そういうものかナァ。

このままの状態では買うべきでない、のか、何があっても買うべきでない、のか、悩ましいところです。小金井市の文化交流事業全体の、グラウンドデザインと絡むからです。これからつくるのであれば理想の追求も出来ますが、この目の前の建物をどうするか、それは無視できない現実です。

市は権利分の解決に向けた努力は当然として、URに対しても価格交渉も含め、毅然たる交渉能力を発揮するべきです。
取得経費が削減できれば、維持経費のうち借金の利息も減ります。その上で年間経費の2億3千万円をどう考えるか。
どんなホールにしたいのか、それがどのように市民の豊かな文化交流事業やまちづくりに繋がるのか、描きを具体的に表して、それを合わせた上で議会で審議すべきだと考えます。

もし市が買い取らず、NPOなど、民間の運営になったらどうなるか。
その場合は、市民の利用には補助を出し、さらに一定期間は市の予算で押さえて、採算は合わないけれど公益性の高い公演や催しなども出来るように、予算措置するべきです。
そうなれば買い取り経費よりずっと安上がりのはずです。
民間で買い取れるかについては、まだまだ見えないところですが。

明日の委員会の結果は、又ご報告します。