子宮頸がんワクチンの公費補助に、悩んだけど反対!

      〜9月議会 前半の本会議が終了〜

20代、30代の若い女性に、子宮頸がんが増えていると報道されています。子宮頸がんの予防に有効とされるワクチンが開発され、まだ性的行動が活発になる前の中学生に、公費でワクチンを接種させる動きも出ています。

今議会にも公費補助を求める陳情や意見書が出されました。今日は前半の本会議の最終日、私と同じ会派の2人だけが反対し、賛成多数で採択されました。

私にも20歳の娘がいます。
「子宮ガン」というイメージと、それが予防できて、接種も任意で選べるなら、望む人には補助してもいいのか、とも考えました。
しかし、そもそも異物であるワクチンの接種は出来るだけ避けたいと考えていましたので、気になり色々調べて見ると、このワクチン接種には警鐘を鳴らす人もかなりいることがわかりました。

子宮頸がんの原因とされる「ヒトピロマーウイルス(HPV)」には100種類以上のタイプがあります。今回日本で認可されたHPVワクチンは、その中のハイリスク型と呼ばれる16・18型の予防に対応されています。
しかし、日本人の子宮頸がんの原因はそれ以外の型も比較的多く、全体での予防効果は7割程度です。

つまり、ワクチンを接種したからといって100%子宮頚ガンの発症を防げるわけではありません。

生涯中、多数の女性がHPVのハイリスク型に感染しますが、多くは自然に消滅し、実際にガンになるのはごくわずかです。
又重要なのは「子宮頚ガンは早期発見ができれば100%助かるガン」ということです。ワクチンを接種していてもしていなかったとしても、子宮頚ガンの検査を年に一度していれば確実に早期発見ができます。
HPVのワクチンを接種したとしても、定期的なガン検診は必ず必要なのです。

まだ認可されて間もないワクチンでもあり、がんの原因とその必要性については、まだまだ疑問も残ります。
公費でのワクチン助成が進めばワクチンさえ接種すれば大丈夫と安心しがちです。それでなくとも敷居の高い子宮がん検診を、若い人はますます受けなくなることが心配です。

スペインで暮らしていた友人は、年頃になれば誰でも、年に一度の婦人科検診は当たり前だったといいます。自分の身体は自分で守る意識を持つためにも、検診にこそ助成が必要だと考えます。