先週も5組の市民グループや自治体議員の皆さんが来られました。
私が対応した2組は、地域ネット議員や都議の山内玲子さんの声かけで集まった、市民活動の仲間や親子グループでした。
皆さんの関心は多岐にわたり、最近の放射能値のデーターや実際の測定方法はもちろんのこと、
資格が無くても測定できるのか、公表のルールはどうするのか、など、市民自らが測定室を運営した場合も想定した、意欲あふれるものでした。
その意味で、21年間測定室を続けてきたメンバーから聞くエピソードは、とても参考になった様子です。
ネットも、団体会員として議会への陳情運動から関り、代理人が交代しても、測定室協議会のメンバーとして役割を引き継いできました。
当時はメンバーも皆ヨチヨチ歩きや背中におんぶの子どもを抱えながら、測定室の歩みは始まったのです。
今、放射能を心配する若い母たちの姿は、当時の協議会メンバーそのものでしょう。
逆に言えば、協議会は若い母たちの未来を指し示すモデルにもなっているわけです。
協議会のメンバーは、みなさんそれぞれに忙しい方ばかり。
それでも、役に立ちたい、という思いで、測定の回数も増やし、すべての見学希望も受け入れています。
この間、地道に測定室の運営を続けてきたメンバーには、本当に頭が下がります。
ドイツのTV局が取材来て、放映された物を見ると、この測定室を指して、「(行政に)見捨てられたような」と、表現していました。
やっぱり、そう見えるんだ〜〜と、妙に感心。
放射能とは、長いお付き合いになります。
そして、21年間の測定を通して得られたデーターや経験則は、市民が測定するという意味、価値を、当事者側から発信できるツールだと実感しています。
行政とも、放射能とも、折り合いをつけながら、自分で判断する・行動する、自治する市民へと進化するチャンスなのかもしれません。
このところの、見学者の皆さんを見て、そんな風に感じました。