48年ぶり!議員定数に関する公聴会開催!

放射能問題に挑む、子育て中の母の公述も

昨日の公聴会は非常に貴重な機会となりました。

公聴会の開催は、小金井では実に48年ぶりだったそうです。

小金井では定数24人の、議員定数を20人にすることを求める陳情審査の参考とするために開かれました。

削減に賛成の方が1人、反対の方が3人、公述人として応募されました。

紅一点の女性は、放射能問題に取り組む子育て中の母であるEさん。削減には反対の立場です。

反対する3人の方からは、議会のチェック機能と少数意見の反映の担保が、共通する意見として出されました。

『議会には、強大な自治体首長の権限を抑える役割があり、削減すればそのチェック機能が低下する。』
『国政政党は、党の政策が優先される。地方議会には「政党」は不要。』など、議員定数と財政を分離した議論立はスマートでした。

賛成のT氏の意見は、『議員の役割は議決・表決に純化できるので、5名+αで充分』とするもの。

これは極端に感じますが、『政治家だけが自治を担うのではなく、議会を市民に開かれた議論の場とすべき』という点は、賛成できます。
そのうえでもしかし、多様な市民の『表決権』は、手放すべきではないと考えます。

後半、議員から公述人に『投票率を上げるには?』との質問がありました。

『議会報告会などを増やして議会に対する関心を引き寄せる』
『議論の争点を明確にし、議員の採決態度を明らかにする』
『子どものころから議員との接点を作り、多様な議論の元で合意形成する心地よさを知ることが大事』
など、大変参考になるご意見をたくさんいただきました。

どなたもご自分の言葉で分かり易く述べてくださり、小金井の市民力は大したものだと再確認いたしました。

昨年の2度の市長選挙の分析も、多くは述べられていませんが、問題点はつかんでおられると感じました。
課題の多い市ですから、市民も訓練されるのかもしれません。

放射能問題から市政に眼を向けたと言われるEさんの公述は、正に子育てする人の実感に満ちたものでした。
その中で、暮らしと政治をつなぐ議員は『小学校区に3人ずつ、計27人必要』だと提案されていました。

これには、Ust中継を見たお母さんたちから、支持の声が上がっていました。

他のお二方も、適正な議員数として、法定数の34を挙げておられました。どなたも削減に反対するだけでなく、定数を増やせよとの提案だったのは意外な驚きでした。

公述に応募していただいた皆様、昨日は本当にありがとうございました。

市民の皆さまのご負担は大きいとは思いますが、このように議会として市民の皆さんのご意見を伺う機会を、今後も持てればと思います。