今年も新潟・法末集落へ 「雪国プレーパーク」

もう今年で6年目となる、プレーパーク冬の恒例事業です。

きっかけは、中越沖地震で被害を受けた過疎高齢化集落の、復興支援でした。7年前、私は小正月の行事、際の神に参加し、雪に埋もれた集落のたたずまいの美しさ、農の文化を営々と暮らしに引き継ぐ住民の方々の笑顔に惹かれ、翌年から小金井の子ども達と訪れるようになりました。

スキー場の雪ではなく、集落の暮らしがそのまま雪のある暮らし。地域の方に手伝ってもらいながら、大きなかまくらを作ります。廃校になった小学校の裏山ではそりすべり。私も今年は滑ったぞ!!楽しかった!!!

毎年真っ先に訪れるのは、94歳になる集落の長老さんのお宅。黒光りする梁や鉤のある囲炉裏が見事です。真っ赤に熾きた炭の香りが、暖かく懐かしい。

小正月の習わしの一つ、鳥追いの歌を歌った練り歩きが、今夜のメインイベント。今年の雪蛍は、作り方が進化していました。一升ビンをバケツの真ん中に置き、その周りに雪をぎっしり詰めます。ビンを抜き、それをエイヤ!っと、さかさまにかぶせると、真ん中に穴の開いた雪の灯篭ができます。私も子どもたちもそれが無性に面白く、どんどん作っては道に並べます。

夜、練り歩きの前にろうそくの火を、かまくらや雪蛍に灯します。

その光景の美しさは、写真ではお伝えしきれず残念。世界が平和でありますようにと、祈りました。

  

 

 

 

 

 

長老さんのお宅では、ここ数年は太平洋戦争の南方での体験も飛び出します。ガダルカナル島、インパール作戦など、多くの仲間の死を乗り越え、長老さんは生き残ったと。優しい笑顔の長老さんから伺う悲惨な戦争の話は、決して「正義の戦」などあり得ないと、子どもたちはまっすぐに受け止めたことでしょう。