新しい年は、子どもが参画するまちへ!~ミニ・こがねいの実践から①~

ミニこがねい こうして始まった

新しい年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年の12月議会では一般質問で「子ども参画のまちづくりを!」と、提案しました。まちづくりは未来作りです。未来を一番持っている子どもたちの意見を取り入れて、市政やまちづくりに反映していけば、未来のまちはきっと住みよいまちとなるでしょう。そのために大人は、子どもたちがまちづくりに参画する場や機会を用意しなければなりません。

子どもたちが市民としての自覚や責任を持ち、自分たちの“まち”の課題を見つけ出し、それを解決するためにまちづくりに参画していくことが、こどもの参画です。子どもの社会参加について、千葉市では平成21年に市内の中学生・高校生を対象のアンケート調査を行いました。「地域の環境や活動等について意見を発言してみたいと思うか」に対し、肯定的回答は30.8%でした。一方で、否定的な回答を行った者からは、「意見を言っても地域は変わりそうもない(33.2%)」、「やり方がわからない(18.0%)」、「意見を言っても聞いてくれない(12.7%)」との理由が寄せられたそうです。

千葉市ではこのような調査結果から【「意見を言う場とそれを受け止める社会システム」があれば、子どもたちの社会参画が促進され、その自立につながる】と結びだし、様々な子ども施策へとつなげています。その一つが「こどものまち・ちばタウン」です。

小金井市公民館東分館で12月7・8日、「こどものまち・ミニこがねい」が開催されました。20年前に、ドイツの「ミニ・ミュンヘン」から始まった「こどものまち」。小金井では3回目、NPOこども遊パークの主催です。当日の子ども来場者はまちの住民となり、まず職安で仕事を探します。アルバイトスタッフとして30分働くと町の通貨「ミニコ」が銀行で支給されます。さらに仕事をしてもいいし、カフェや買い物を楽しむことも自由。新聞社、警察も人気の職場。ごみ清掃局など、市役所機能ももちろん重要。子どもは自分で「やりたい仕事」を選び、その対価を受け取るのです。毎回300人から500人もの子どもたちが参加し、繰り返し職を求める子どもが後を絶たない、不思議な人気イベントです。

この「こどものまち」をつくるためには、有志の実行委員による子どもスタッフが大人と一緒に会議を持ち、年間を通して話し合いを重ねます。今年は20回以上も集まりました。大人は、アドヴァイスはするけれど原則口出し禁止。これが難しい!ついつい「効率よいやり方」など、「教えて」あげたくなってしまうのが、大人の常。そこをぐっと我慢して、子どもの意見・主体性を尊重。任せられると子どもたちは、土壇場で解決のための底力を発揮してくれるのが面白いものです。ー②へ続くー

詳しくは『NPOこがねい子ども遊パーク』のブログでご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/waratotsuchi/folder/1517400.html