子ども夢パーク・フリースペースえん 誕生秘話~かわさき子どもの権利フォーラムより条例制定秘話4~

12/22(日)川崎市における不登校など子どもの居場所作りについて、今日の誕生秘話は期待以上でした。

第一部は夢パーク所長・西野博之さんの進行で、条例制定時のキーパーソンがパネリストで登場。
そもそも教育関係者に、川崎市に子ども権利条例を作りたいと考えるキーパーソンがいたのね。
元中学校教員だった市民局・男女共同参画室長が、条例作りの事務局を担当し、2年間で200回以上の会議や集会を経て策定。
そこでは条例の27条に「居場所」を据えています。
どんな居場所が必要か。自治会や学校関係者、子どもなど多様な市民や行政との話し合い・ワークショップには社会教育の場を活用。
生涯学習推進課の副主査が、条例の担当だったというからビックリ。

公設民営の居場所「フリースペースえん」
ここに至る話では西野さんは涙声になり、会場のあちこちで涙をぬぐう姿が見ら
れました(Me too)
行政が始める前から民間の不登校の居場所を開設していた西野さんは、教育委員
会からは「そんなところがあるから子どもが学校に行かなくなる!」と敵視され
ていたので、まさか自分に声がかかるとは思わなかったそうです。

教育関係者はじめ行政と民間と、時にはけんか腰の話し合いの中でも「子どもの最善の利益の保証」の必要性は共有され、「死んでもやろう・作ろう」と決意。

『学校に行けないで苦しんでいる子どもを学校教育の縛りから解放し』『いたるところが学びの場だとの考え』『それを川崎市として認める必要がある』と教育委員会の要職にある人が発言。
これには感動します。

この根拠となるのが「川崎市子どもの権利に関する条例」なのです。

「子どもの権利条例の日」、「子どもの行動計画」、「子ども権利委員会(検証)」
この3つも条例に位置付けられています。

小金井でも策定委員会案には、こども権利条例の日があったはず。
小金井市議会ではこの条例の改正案を私含む3人で議員提案していますが、推進計画と検証委員会がネックになり保留中。

いったん出し直しも視野に入れているので、「こども権利条例の日」も今年の条例10周年イベント開催を踏まえて毎年行う事を前提に、改正案に載せることも検討したい。

しかし「子どもの居場所」の規定も条例に必要だとツクヅク感じ入りました。
居場所って何だ、という考え方から徹底して官民共同の議論が必要なので、次回の改定かなぁ。

★第二部の、これから条例をどう生かしていくか。

喜多明人先生からは条例制定後も市民が関わり続けていく重要性が語られて、小金井の「いかそう!権利条例の会」が紹介されました。川崎市の子どもの権利フォーラムも市民による「条例のバックアップ・モニタリング」機能として作られており、目黒でも先生はフォーラムを作られた。今後は小金井や目黒の様な市民活動団体とのネットワークが必要だと述べられました。

ぜひ実現させたいです。