★玉川上水の樹木伐採は見直しを!~小平地区にまで広げないでと市長に要望~

今日は思いがけず、錦城高校の学生さんたちから若いエールを頂いた気持ちです。玉川上水の小金井区域である小金井橋~梶野橋区間は、桜以外の樹木はほぼ伐採され、心折れそうな私たちを何よりも励ましてくれました。

「小金井玉川上水の自然を守る会・こだま」の仲間たちは、この間約10年、桜と緑の共存を訴えてきました。

本来のヤマザクラは山の中で多様な樹木と共存しています。現代の小金井サクラの並木道も、江戸時代や大正時代とは環境、風景、暮らし方も異なる中では、緑との共存の管理を行って欲しいとの考えです。

しかし、玉川上水では小金井市域が名勝区間に指定されていることから、ここでは文化財である名勝小金井サクラの整備を最優先するというのが市の考えであり、それに沿ってケヤキはすべて伐採、それ以外の樹木もほとんどなくなりました。

それに伴う影響は、近隣住民からは五日市街道の車や排気ガスの直撃による、騒音、ほこりや家の外壁の汚れ、臭いや喘息など健康上の影響、そして夏の暑さをよけてくれる緑陰がなくなり、散歩の楽しみがなくなった、この緑が好きで引っ越してきたのに緑を失くさないでほしいなど、様々な声が上がっています。

実際に夏場に土の歩道で地表の温度調査を、こだまの会では続けていますが、最大36度もの温度差があります。日陰を好む希少な植物も、玉川上水では観察されていましたので、それらの植物への影響がないわけはありません。

また近年の大型台風による風害も深刻で、これまで市はケヤキの倒木や枝折れによる交通障害がある、危険木を除去するためにも伐採すると説明してきました。

しかし、麻布大学名誉学芸員の高槻成紀先生の調査では、2018年の台風24号では、伐採のため樹木密度の低くなった小金井地区で他の地区より倒木率が7倍も多く、そのほとんどが桜だったことが論文で明らかになっています。

高槻成紀先生ブログ  https://blog.goo.ne.jp/…/cfad0347de4a1e6404d8ea77105d812e

また本年度の整備計画では、小金井橋~茜谷橋が実施区間です。しかしここは上水の北側は小平市域。小平市民からは、小金井方式は行わない様にとの要望があり、小平市長も東京都知事に、市民への説明なしに整備しないでほしいと、要望書を提出していたことがわかりました。

こうしたことから本会では、10月13日に小金井市長に会って、「玉川上水に桜を植樹するための樹木伐採のやり方を見直してください」との要望書を提出してきました。

この要望書には、小金井玉川上水の自然を守る会 代表 橋本承子 他、以下の6団体の署名が付いています。

小金井自然観察会       会長 大石征夫

野川ほたる村         村長 上原祥孝

はけの自然と文化を守る会   代表 安田桂子

環境NPOエコメッセ小金井運営委員会  委員長 小山美香  

NPO法人グリーンネックレス  代表 土肥英夫

玉川上水花マップネットワーク  代表 高槻成紀

要望書全文は、今後このブログや、小金井玉川上水の自然を守る会のブログ、Facebookなどで公開の予定です。

https://kodama201803.jimdofree.com/

https://www.facebook.com/kodama2018