●ごみの炭素化で、燃やさずにリサイクル・・・沖縄県うるま市・民間の炭素化処理施設
沖縄県うるま市の炭素化処理施設は、1,500㎡の建物に大きなタンク状の炉が二つ、24時間稼動で日量100tのごみを処理するための設置工事が行われていました。ここは民間の自動車スクラップ工場ですが、最終処分ごみの埋め立てが不要になるばかりか再資源化できるので、このシステムが採用されたそうです。あいにく工事が遅れ、実際の動きは見ることが出来ませんでしたが、このシステムの特徴は、
①再資源化できない全てのものを燃やさず処理できる
②空気中から取った窒素をタンクに集め500度で熱処理、炭素化する
③12時間でオイルと水と炭素化物質に分解される。
つまり分解によって出来たオイルや水は、装置を動かすための動力や冷却用に再利用でき、副産物の炭素化物質(見かけは炭)は、土壌改良剤などに使うことが出来るのです。
気になった熱分解中に発生するガスですが、有害物は中和して空気中に放流するのでダイオキシンの発生は殆ど無い、というデーターが得られたそうです。
●小金井市も!
二つの施設を見学して、小金井市の市長、職員にもこれらの施設を見て欲しいと、心から思いました。燃やさず埋め立てずに「資源」とすることが、ここまで可能になっていたのです。
福岡県田川市では、生ごみは資源化に、その他の可燃ごみはこの装置で炭素化する方針が発表されました。立川市でも炭素化の検討が始まっています。小金井市でも燃やさない処理方法の調査・検討を行うよう、要望していきます。