●生ごみの堆肥化で、燃やすごみを減量・・・埼玉県・久喜宮代衛生組合
埼玉県久喜宮代衛生組合は、埼玉県久喜市と宮代町で構成するごみ処理施設です。ほぼ小金井と同規模のごみを処理しています。ここでは4月から微生物を利用した生ごみの分解・減容化(HDMシステム)が開始され、モデル地域10,000世帯中、約5,000世帯の生ごみを処理しています。木屑チップに枯れ草菌などの微生物を混ぜ(菌床)、24時間で生ごみの90%を発酵させ、水分と気体(炭酸ガス、窒素ガス)に分解します。
生ごみは生分解性のポリ袋にいれて収集、その袋ごと粉砕処理→菌床に投入し攪拌→50〜70度に発熱。醗酵・分解され24時間で90%減容→数ヶ月ごとにふるいにかけて土壌改良剤として利用しています。
実際に生ごみが投入されたばかりの菌床を真近に見てきました。装置が置かれた場所は大きめの倉庫といった雰囲気、屋根と囲いはありますがコンクリートの床で直接菌床に生ごみを混ぜ攪拌していました。見かけは殆ど黒い木片チップ、気になる匂いは殆どありません。汚水も流れていません。ポリ袋はやがては分解され、その他の混じり物も最後のふるいで取れるので問題はないそうです。
この処理施設では、生ごみはこのように分解・消滅させていますが、その他の可燃ごみは焼却しています。さらに燃やさない処理を求め、沖縄県うるま市の炭素化処理施設も視察してきました。
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