「小金井市学校給食の指針案」パブコメに!~10/1から募集開始~

小金井市の学校給食は、食品添加物は使わず、カレールーも手作りするよき伝統があります。 しかし残念ながら、明確にそれらを規定する「給食指針」が有りませんでした。

13日の厚生文教委員会で、放射能対策や民間委託問題と絡めて市民や議会が求めてきた、「小金井市学校給食の指針案」が示されました。

最近の報道から、小金井の給食にも使われているメグミルクの原乳に福島産も加わることになったとわかり、多くの保護者の不安を呼びました

そこでまず放射能対策と、指針案の中で関連した部分を取り上げました。

関根議員が、メグミルクの産地に対しての対応と、府中市のように、保護者へキチンとお知らせをしないかと尋ねました。

学務課長補佐からは、

「産地に関して、指針には明記していない。放射能検査で数値が出た産地のものは、この 先も絶対使わないという事ではなく、当面使わない、という対策をしたい。しかし、保護者の不安に対しては、パブコメの意見も含めて検討する。」 というやり取りがあり、

「牛乳の産地変更は、『教育委員会から知らせてほしい』 と、保護者からの意見が何件もあった。今、通知する方向で準備している。」

これは、何人かの保護者が連絡を取り合い、敏速に又穏やかに、学校や教育委員会へ充分な説明を求めてきた成果です。→やったね!

しかし指針案の「放射能対策」の項目で、 「国の基準値以下でも何らかの数値が出た場合、不安の払しょくへの配慮をします」とあり、ビックリ!

私は、「それは大人に対しての配慮であり、これまで議論されてきた『子どもを守る』と いう視点が欠けている」と指摘しました。 この点は学務課長から、「子どもの視点、確かに抜けていた。検討する。」との答弁。 →当然です、これも良かった!!

「環境への配慮」の項目では、石鹸使用についても指摘しました。 「洗剤は洗剤を使用し、排水溝にはバイオ洗剤を利用し、環境に配慮します。」とあります。 この文言は、ネットとしては喜ばしいことです。

毎年、学校で使用する洗剤を予算委員会等で資料請求し、小中学校や給食室で、まだ合成洗剤や合成石鹸が多く使われていることを指摘し続けてきたことが、この給食の指針に現れたからです。

しかし、石鹸と合成石鹸は実は紛らわしく、固形石鹸はどれでも「石鹸」だと思われていた事実もありました。

「現場で混同しない様に、合成石鹸は使わない、との表記もすべきだ」と、指定しました。 しかしこの点は、小金井市環境行動指針に「合成洗剤は必要以上に使わないこと」とあるので、改めて書き込まないとの部局の考えでした。

このように、市民の声を受けて給食の指針ができることは素晴らしいのですが、市民参加で作る時間的余裕がなかった分、まだ市民の声が十分届いたとは言えません。今後パブリックコメントに、 放射能対策、遺伝子組み換え食品、添加物・化学物質、食育、石鹸等々、 より多くの市民の声を集めて、反映させることが重要です。

放射能や給食問題を通して、子育て世代に新たな交流、新たなパワーが生まれています。何としても子どもたちを守りたいという、叫びや祈りにも似た力です。政治家や行政に、お任せしない市民が増えてくることは、本当に頼もしい。

 私も、活動の中で少しでも課題解決の橋掛かりを大切にして、活動の輪も市民の輪も、大きく広げていきたいと思います。