『いきいき生きる・釜石小学校校歌』~防災・復興とこどもたち~

9/29の全国自治体シンポジゥム2012「地方自治と子ども施策」は、記念講演に『尾木ママの共感子育てのススメ』があった。会場は小さな子ども達を抱っこしたママたちで一杯だった。

私は残念ながら遅れて会場に到着したが、最後に尾木直樹氏が紹介した『釜石小学校校歌』に圧倒された。

校歌でありながら学校名や地名は出てこない。

子どもの自立と尊厳が高らかに謳われている。勇気や知恵を出して困ったときは友達と手をつなごうと、励ましている。

正に、津波・災害を予測したような、生きる哲学に満ちたものだ。

故・井上ひさし氏の作詞と聞き納得。あの恐ろしい津波の時に、この校歌の一節が浮かんだ子どももいるかもしれない。励まされた子どももいるかもしれない。

そのように意図したものかは不明だが、防災教育としてもすぐれた歌詞であり、

子どもの力を信じて、ともかく生きろ!とのメッセージが、心に響きます。

一、いきいき生きる いきいき生きる

  ひとりで立って まっすぐ生きる

  困ったときは 目をあげて

  星を目当てに まっすぐ生きる

  息あるうちは いきいき生きる

 

ニ、はっきり話す はっきり話す

  びくびくせずに はっきり話す

  困ったときは あわてずに

  人間について よく考える

  考えたなら はっきり話す

 

三、しっかりつかむ しっかりつかむ

  まことの知恵を しっかりつかむ

  困ったときは 手を出して

  ともだちの手を しっかりつかむ

  手と手をつないで しっかり生きる