議会基本条例 今期中の制定を断念!!

前向きな発言をしなくてはと思うのだが、言葉が見つからない。

今日9日,臨時議会の本会議終了後の全議員懇談会で、今期中の議会基本条例の制定を断念するというあり得ないことが、起きてしまった。

まず5日金曜日、定例議会最終日の本議会終了後に予定していた全議員懇談会(議題は議会基本条例)が延期になった。 予想を超えて本会議に時間がかかったこともあったが、持ち帰りになっていた条例案の項目についての意見を、まとめきれていない会派も多く、この日は開催してもまとまらないという流れを作っていた。

15日の全議員懇談会での最終まとめが、今期制定のタイムリミットなので、これでは今期中の策定を投げたことにならないか?という指摘を、その時点でも同じ会派の漢人明子議員が述べていた。 そうはならないための、今日の議論であったはずだった。 議会基本条例を作ると決めた自分達の任期中に、決められなくてはまずいでしょう!、という認識は、当然どの会派にもあるのだと考えていた。。。

しかし、今日先ず挙げられたのは、15日に欠席する議員がいる中では、全員一致の原則上、重要なこの条例を決めることはできない、という意見。しかし、そもそも議会基本条例は、議会運営委員会に付託された案件で、議運で決めるべきもの。 でも議運にはひとり会派からは委員が出せないので、全員が参加する「全議員懇談会」で議運の議論の確認を行い、全員の意見を聞く中で審議を深めようと、開催されるようになった経緯がある。 なので、何時の間に「全員参加でなければ認められない」「全議員懇談会」で、最終決定することになったかはあいまいであった。この点を指摘しても、「重要な条例は全員で議論し決定すべき」「議員定数24人のところ、23人の現状で決めていいのか、という疑問もある」という意見が飛び出してくる。

重要な条例は慎重審議で策定すべき、もっと市民参加を含めて作るべき、との意見、考えもある。 しかし、今この時期に作る、ことがまず重要だと考えてきた。策定後に進化させるべく、改定条項も含めた。

これまでも私たちの会派みどり・市民ネットでは、議運で議論される項目について、事前に会派で意見を確認し、それを代表である議運の委員が委員会の中で議論してきた。委員会でまとまらず持ち帰りになった項目は、会派の中で又意見を出し合い調整し、それを又議運や全議員懇談会で更にもんでいく、という作業を重ねてきた。議運の委員は、正確にはカウントしていないが、通常の委員会の何倍もの委員会を開いていた。その尽力には敬意と感謝を持つし、意見をまとめて案文を作成する委員長の労力は大変なものであったと、頭が下がる。

しかし、多岐にわたる議会改革の項目の意見調整を、会派内で充分行ってから委員会に持っていく作業を、どの議員も覚悟を決めて真剣に行わなくては、議運での議論にならず進まない。

ここにきて「全員参加の全議員懇談会」日程が調整できない、事を理由に上げたのは、もうすでに断念したという事だ。 議会改革は全員一致で決めるルールがある以上、どんなに議論を尽くしてもみどり・市民ネット6人だけが「今期中に制定すべきだ」との意見を言っても「不一致」となり、議会としては断念したと判断せざるを得ない。市民への責任を感じる。無念だ。