子ども参画のまちづくりから、誰もが住みやすいまちへ! ~ミニこがねいの実践から②~
-①から続くー
こどものまち・ミニコ当日は、保護者など街に入りたい大人は、真っ赤なテープで「バッテンマーク」を付けた白いマスクを着用し「大人ツアー」に参加します。
『“こどものまち”の基本は、子どもたちの、やりたい、知りたい、取り組みたいという気持ち。』と、ミニ・ミュンヘンの主催団体 代表のゲルト・グリュナイスルさんの言葉です。
主役は子ども。子どもが主体的に参加する場を作るのが、大人の役目。子どもは自らが主体的に参加する場があれば、そこで起きたことの責任も、自ら受け止め引き受けるのです。
「意見を言う場とそれを受け止める社会システム」。千葉市長は来年度、子どもが行うまちづくり提案事業に対し、市民の投票で一番だったプランに予算を付けると発表しました。
千葉市ではこれまでも、「子どものちからワークショップ」など様々な子ども参画の場が用意され、実践されてきました。市役所などを職場探検し、幹部職員と昼食を食べながら意見交換を行い、子どもたちが市政への提言を行う『子どもの職場探検&ランチミーティング』、小学生による『ごみ出しチェック隊のヘラソーズ』などがあります。
小金井でも、ごみ減量は最大の課題です。子どもの視点からどう見えるのか、彼らの意見を聞いてみて、解決のためには何ができるのかと、大人も一緒に考える場が必要ではないでしょうか。それは学校の授業だけでなく、地域で行うことが重要です。地域の中に、自分がまちの一員だと自覚する場があること。そこは自分から参加して意見を言える場であり、それが受け止められたという経験を重ねる事が大事です。その積み重ねで子どもが育てば、やがて大人となった時には積極的に社会参画し、協働の担い手ともなっていくのではないでしょうか。
「こどものまち」は、子どもがまちの仕組みを知り、市民としてその運営を疑似体験する魅力的な試みであり、まちづくりへの参画や自立を促す格好の導入の場です。
小金井でも実践されているこれら子ども参画の報告や、これからのまちづくりと子ども参画をテーマとして、市のフォーラムなどで取り上げないかと提案しました。子ども家庭部長の答弁では、今後の研究ということでしたが、今年も子育て・子育ち支援ネットワーク協議会や環境市民会議では、フォーラムなどが予定されています。今年は子どもの育つ環境作りについて、市全体で大人も子どもも一緒に考える機会を、ぜひ実現させたい。新年の抱負として子ども参画のまちづくりを掲げ、子どもも大人も尊重しあい自分らしく暮らせるまちを目指します。